ホームベーカリーのこと(3)
こんにちは、ヘーゼルにゃんです。
さて、これでパン専門店で買うようなおいしいパンを焼ける、と、わくわくしながら購入したホームベーカリーでしたが、最初はなかなか期待通りのパンを焼くことができませんでした。
ホームベーカリーを注文した当時、私とだんなさまは二人で一緒に在宅で仕事をしていました。
ホームベーカリーが届いた日は、仕事の忙しさの真っ最中。
あらかじめ買い物に行っておくことも、これから材料を買いに行く余裕もありませんでした。
でも、確か、前にピザを作ったときに使ったドライイーストと強力粉が残っていたんじゃなかったっけ?
バターも有塩だけどあったはず。
本当は無塩バターじゃないといけないけど、塩の分量を適当に加減すれば大丈夫じゃないかしら?
せっかく届いたんだから作ってしまえ!
というわけで、いったいいつ買ったか記憶にない使いかけのドライイーストと強力粉と有塩バターを使って、取扱説明書に記載されていたレシピを参考に、第1回目の材料をホームベーカリーにセットしました。
タイマー機能を使って、焼き上がりは翌日の朝です。
楽しみ~。
そして翌朝、うんうん、室内にパンの焼ける香りが漂っている。
焼き上がりを知らせる音がピーピーとなった後、スタートボタンを長押しして機械をリセットし、電源ケーブルをコンセントから抜いて、さて、蓋を開いて待望の焼き立てパンとご対面♪
あれ?
・・・・・・膨らんでいない。
大失敗でした。
予定では、ホームベーカリの内部にセットするカゴの縁から上にはみ出す程ふんわりと膨らむはずだったのに、カゴの半分くらいの高さしかないのです。
カゴから取り出してみると、予想通りガチガチです。
念のためにスライスして食べてみるのですが、やっぱりちっとも美味しくありません。
火は一応通っているけど、なんだか粉っぽい感じのする塊になっていました。
膨らまなかった原因は、間違いなくドライイーストが古すぎたことでしょう。
せっかく買ってもらったのに・・・
明日の朝は焼きたてパンで朝食だから楽しみにしてね、ってだんなさまに期待させたのに・・・
あ~~~ごめんなさい・・・
だんなさまは焼き立てパンを私以上に楽しみにしていたはずなのに、私があまりにしょげているのを見て、怒るどころかフォローしてくれました。
そして、せっかくなので捨てるのももったいないからと、失敗パンを一緒に食べてくれました。
ありがとう。
ちゃんと材料を買い直して、次こそはおいしいパンを焼くね。
仕事が終わってから早速近所のスーパーに赴き、新しいドライイーストと強力粉、無塩バター、スキムミルクを買いそろえ、さあ2回目に挑戦です。
塩は粗塩、砂糖は上白糖、水は前回も今回も浄水器を通した水道水を使用しました。
そして2度目の焼き上がり。
今回はちゃんと膨らみました。
でも、味がそれまで買っていた市販の安めの食パンと大差ない気がする。
こんなもの?
せっかくホームベーカリーを買ったのにこの程度?
「うん、今回はよく膨らんだし、やっぱり焼き立てはおいしいね~」
だんなさまのフォローの言葉が虚しく耳に響きます。
あれだけスーパーの食パンはもう嫌だと言った人が、こんな味で満足するわけがありません。
またまたごめん、だんなさま・・・
もっと工夫するからちょっと待ってくだされ。
手始めにホームベーカリーでパンを焼くための本を購入して読んでみました。
そこで、同じ強力粉にもいろいろな種類があることを初めて知りました。
そういえば、以前お菓子作りにはまっていた時、「お菓子の味は材料の良し悪しで大体決まる」というようなことを誰かの本で読んだことがあります。
パンだって同じはず。
強力粉に種類があるのなら、その種類によって味が変わってくるに違いない。
そういえば、いつも行くスーパーの小麦粉売り場に、もう一種類、色の違う袋の強力粉があったような気がする。
あれは何だったのかしら?
スーパーに行って確認すると、それはなんと「パン専用強力粉」と書かれており、いつも買っている強力粉よりもお値段も高めになっていました。
早速その「パン専用強力粉」を購入し、念のためにお水もサントリーの「南アルプスの天然水」に変えて再挑戦したところ、今度は大成功。
ちゃんと膨らんだのはもちろん、味も、パン専門店の食パンには及びませんが、スーパーの高めの食パンよりもはるかにおいしく焼きあがりました。
パン好きのだんなさまも、ようやく心からの笑顔でおいしそうに食べてくれました。
やっぱり、パンも材料が味を決めるのですね。
その後、スキムミルクをやめ、強力粉を富澤商店の「ゴールデンヨット」に変更したら、それだけで飛躍的に味が良くなりました。粉の風味が生きたパンです。
さらに、バターをよつ葉のポンドバター(無塩)に変えたことで、耳までおいしくなりました。
だんなさまと私の好みに合わせて少しずつ材料や分量を変えてきた結果、我が家の食パンレシピはこのようなものとなりました。
パン1斤分(計量する順に)
・ミネラルウォーター・・・175cc~180cc
(サントリー「南アルプスの天然水」又はKIRIN「アルカリイオン水」を使用)
・ゴールデンヨット・・・250g
・上白糖・・・12g
・粗塩・・・3g
(「赤穂の塩」又は「伯方の塩」を使用)
・ドライイースト・・・3g
(富澤商店で売っているものか、スーパーでよく見る黄色い箱のもの)
・よつ葉の無塩バター・・・14g
他の方のお口に合うかどうかわかりませんが、今では「パン専門店のパンにも引けを取らない」とだんなさまに言ってもらえるようになったので、私としては少し鼻高々です。
もし、少しでもどなたかのご参考になりましたら幸いです。
余談ですが、切ったときに出るパンくずまでおいしいので、パンくずを捨てずにタッパーに入れて冷凍庫に保存しています。
このパンくずがある程度たまったら、ハンバーグを作ります。市販のパン粉を入れたときよりもはるかに風味豊かなハンバーグに仕上がるので、とても気に入っています。
そして、そのハンバーグと一緒に赤ワインを飲むのがまた楽しみなのです。
今回も長文を最後までお読みいただきありがとうございました。
また気が向いたらお立ち寄りください。
よろしくお願いいたします。
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